ヒパヒパの学習日記

自由が丘の算数塾、あるこ塾の代表がこども学習について色々と書いています。

じっくり考える環境をどう確保するか

皆さん、こんにちは。

 

算数の伝道師ヒパヒパこと、あるこ塾代表の中村です。

 

 「プレジデントFamily」掲載の反響もあり、

最近は幅広い層からのお問い合わせが増えております。

小1小2のお母さん達も中学受験大百科を読まれるのですね。

すごい。

 

これを機に、ブログのアイコンもかえました。

ちなみにこれまで使っていたのは、

フランスの思想家ルソーの肖像画です。 

 

 

1年生と2年生は、勉強よりも好奇心を育てる時期だと思っています。

漢字の面白さや奥深さ(これ大事です)、字を書く楽しさなどを知り、

折り紙やお絵描きに親しんでおくのもよいと思います。

手先の器用さは図形問題のセンスなどにも大きく関係してきますからね。

 

かけ算九九は、早めにおぼえてしまいましょう。

勉強らしい勉強は3年生からでいいと思いますが、

人の話をちゃんと聞ける姿勢は身に着けておいてほしいですね。

 

 

さて、つい先日こんな研究発表がされたとの報道がありました。

 

www.asahi.com

 

日々の学校や塾のテストでは

どうしてもつい目の前の点数にばかり目が行ってしまいますが、

点数が一番大事なのではないんです。

 

それに、

今の子どもたちが中学生や高校生になったときに

「俺、小5のときの全国模試で算数満点だったんだぜ!すごいだろう~!」

なんてもし言ってたらどう思いますか。

小5の単なる模試ですよ。

あきれるを通り越して、それはもう、悲しいですよね。

 

大事なのは

「子どもたちが瞬間瞬間で何を考え、何を感じて生きているか」

「どういう志で生きているか、生きていくか」であり、

どのテストで何点を取ったかではありません。

 

もちろん入試などのテストでは、

その後の人生を大きく左右するものもありますが

テストの点数がその子の能力を決めるわけでもありません。

 

復習テストは、

その日のそのテストのためにどれだけ準備をしてきたかを

伝える手段です。

やったことをしっかり習得しているかどうかの勝負なので、

復習テストが悪い場合には反省も必要でしょう。

すぐに解き直して、理解の甘いところを埋める必要があります。

とは言っても次の単元の宿題が待っていますよね。

当然、

毎回の復習テストを真剣に取ることが軸にある子の方が強いですね。

 

 

それに対して実力テストは、

今の段階でどれくらいの問題ができるかをはかる一つの手段です。

こちらは今後の課題を見つけることが最優先です。

S.O.などの模試で

「何でこんなのもできてないのよ!」なんて怒ってはいけませんよ。

今はまだ、それが解けない実力なんです。

 

「普段なら解けるのに」というのもよく聞きますが、ダメです。

落ち着いて考えれば解けたとしても、

それが本番でできないと意味がありません。

 

時間配分が下手なのか、スピードが足りないのか、

あるいはテスト慣れしてなくて焦ってしまうのか。

そういうメンタリティなども含めての実力だということを知りましょう。

6年生は特にです。

 

 

いずれにしても、普段のテストや模試は通過点の一つです。

そしてただ責めるのは逆効果です。

「なぜ解けないのか」という目線よりも

「どうすれば解けるのか」という目線で冷静に考えましょう。

 

そしてそれを自分の頭で考え出すようになったら、

子どもはもっともっと賢くなります。

放っておいても、賢くなります。

 

 

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じっくりモノを考えるためには、それなりの時間が必要です。

「宿題に追われているから無理」という言い訳をしだしたら

いつまで経っても時間はできません。

時間は作ればできます。

 

30分のゲームだったら喜んでできるのに、

30分の宿題はなぜできないのか。

理由は簡単です。

「やらないといけない」からです。

「やらないといけない」と思うと、やる気が下がる。

 

本当を言えば、宿題なんて別にやらなくていいのです。

賢くなりたいから、解けるようになりたいから、やる。

あるいは問題を解くのが楽しいから、解きたいから解く。

それだけです。

自らやろうと思う子になれば、勉強は一気にスムーズに進みだします。

 

別にゲームがダメだとは言っていませんからね。

ゲームしたいのと同じくらいの気持ちで学習に取り組めるとよいですね、

という意味です。

別に受験勉強らしい勉強でなくてもいいと思います。

本来、子どもにとっては全てが学びになるはずです。

かく言う私も5年生の夏頃まではかなりゲームしていましたし。。。

一番はまっていたのは「ぷよぷよ」です笑

 

受験勉強や塾と言うと、どうしてもすぐ

クラスのレベルや宿題量に話題がいきがちですが、 

じっくり考える時間は、定期的に意識して作りましょう。

そのために、3~5年生は週末や夏休みを最大限活用しましょう。

時間はたっぷりあると言えるのは、5年生までです。

 

あ、ひとつ気をつけてほしいのは

ただ何かに熱中すればいいかと言われると

それもまた違うと思います。

要は、「考えているかどうか」です。

こう書くと一番に浮かぶのは知恵の輪だったりしますが、

「できそうでできない」というものが見つかるとよいですね。

 

 

あるこ塾に知恵の輪を置いてあるのは、そういう意図です。

教室に着くなり荷物も置かずにパズルをしだす子もいたりしますが…笑

 

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最近はやりの実験教室もよいですが、

自分で道具を準備して実験するのが一番頭を使います。

もちろん危ない実験は無理ですが、

電流、振りこやてこの力学の実験なら自分でもできますよね?

天体観測もアリですね。

 

とにかく目で見て、体験した方が圧倒的に記憶に残ります。

夏に理科のイベント講座も開こうかなと思ったり…

その前に算数のイベントを組まないといけませんね汗

 

 

6年生は夏休みは怒涛のような量に襲われますが、

自分なりのテーマを持って、

夏期講習につぶされないように自己管理をしましょう。

 

「割合に強くなる」とか「速さを強化する」とか

テーマを決めたら、まずは夏までに少しでもどうクリアしていくか。

これを考えましょう。

いえ、子どもが自ら考えられるように導いてあげましょう。

 

約50日の梅雨が明けたら、夏休みはもう目の前です。

外部生も参加できるイベントが決まったら、

HPにもお知らせさせていただきます。

 

夏バテの前に、まずは夏を無事に迎えられるよう

私は好物のうなぎを多めに食べて梅雨を乗り切りたいと思います。

今年の梅雨は、少し短期集中型らしいですね。

皆さんも、足元にはご注意ください。