ヒパヒパの学習日記

自由が丘の算数塾、あるこ塾の代表がこども学習について色々と書いています。

子供の疑問

この仕事をしていると、親御様からのご質問や悩み相談は常々あります。

 

「どうすれば成績が上がりますか」

「計算ミスが減らないんです」

「最近子供の反抗がすごいんです」

などなど・・・

もちろん、その都度お答えしています。

 

しかし、子供の疑問に対してはどこまで向き合えているのだろうか、

という問いが時々脳裏をよぎります。

ここで言う子供の疑問というのは、普段こなしている宿題の疑問点などではなく、もっと本質的なものです。

 

それはつまり、

「どうして(僕・私は)この学校を目標にしているのか」であり、

「どうして(僕・私は)今勉強しなければならないのか」です。

 

これが定まっていないと、いざという時に困ります。

大人でもそうですが、調子が良い時には野放しにしている疑問点が、調子が悪くなってくると追求せざるを得ないものになってきます。

 

成績が順調に伸びてクラスも上がる。

その時は機嫌よく勉強していても、誰だって大なり小なり波があります。

頑張って頑張っても成績が戻らない、模試の判定が良くならないということがあります(もちろん大半は努力の仕方を間違えているのですが・・・)。

 

その時に、「勉強する理由(目的)」が定まっていないことほど怖いことはありません。まるで船長に目的地を知らせずに航海させているようなものです。燃料が切れたらそこでアウトです。

 

学習・発見することの喜びに目覚めている子はいいでしょう。そういう子達はいわば自分で燃料を生み出せる状態(だから小さい頃に色んなモノに触れさせて楽しさを味わわせることが大事なんです)。

でもそんな子は半数以下、どんなに多く見積もっても3割くらいだと経験上感じます(成績の上位3割とは限りません)。

残りの子供は、自分の成績が上がると「周りに認めてもらえるから」勉強しているのです。周りとはもちろん、両親であり、先生であり、クラスメイトです。こっちが根っこにある子達でも、うまく乗せながら乗り切ることは可能です。と言うよりも、よほど出来のいい子でない限りはある程度これが必要です。

 

でも、さきほどの子供たちとはモチベーションの強さがやはり違います。

自分のやりたいことがあって、行きたい学校が明確にイメージできている子はいざという時、強いのです。

不調な時に限らず、夏期講習や年末からの追い込みの時、普段の集中力にも違いが出てきます。

やらなければいけないと頭では分かっていても、体がついていかなかったりします。

 

 

時々でいいので、子供が勉強の意味について考え、未来についてイメージできるような会話をしてあげてください。だいたいの子供は加熱してくると、目の前のものにしか目が行かなくなります。

塾でもそういう話をする(出来る)講師はいます。でもそれはだいたい夏期講習終盤や年末年始の直前期、時間的に比較的余裕のあるイベントなど本当に限られた時だけなのです(この辺の管理は関西塾勢にやや分があるように思います)。

だからご家庭ではもう少し早く、できれば5年生のうちから意識を持たせてあげられると良いと思います。

 

「どうして(僕・私は)この学校を目標にしているのか」、

「どうして(僕・私は)今勉強しなければならないのか」。

 

ブログ初心者ですが、よろしくお願いします。

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