春期講習を終えて 〜テスト直し・前編〜
もう学校も新年度が始まりバタバタな日々だと思います。
先日のテストも復習の方は返ってきているころかと。実力の方はもう少し先ですね。
「鉄は熱いうちに打て」とは教育論でもよく出される言葉ですが、これはテスト直しにも当てはまります。
テスト直しは早めにやるに越したことはない。
まず最初に考えるべきは、本人が自分の答案を見て、大方予想通りの結果だったかどうか。つまり自分の「感触」が間違っていなかったかどうか。
これは意外と盲点です。特に正答率が答案と一緒に表示されていると、正答率ばかりに目がいきがちですが、それとは別にテストを受けた本人の感触というのは本人にしか分かりません。それを忘れないうちによ〜く結果と照らし合わせてください。
計算問題はほぼ正解して当たり前なのでわかりやすいですが、その先の中問・大問の戦略はどう立てたか、どういう順番で解いたか、それでどれくらい取れると思ったか。結果どうだったか。
これを私は生徒に必ずはじめに訊きます。
塾の先生にも親にもまずそこまでは訊かれませんから、最初は戸惑うし結構曖昧です。でもそれも意識づけです。2,3回訊いているうちに訊かれることを頭がおぼえて、記憶するようになる。なのでこれは数日前のことをおぼえておく記憶力のトレーニングにもなります。もちろん、思い出すのはテストの答案や問題を見ながらで構いません。
このトレーニングをやっておくと、過去問や模試を解いたときのフィードバックが、よりやりやすくなります。
そして何よりも本番のときにそれが活きてきます。受験で一番怖いのは、実力のある子が、本命前の練習校でつまづいてしまったときにそれまで築き上げてきた自信を失ってしまうことです。
その時の落差があまりに大きい場合には、自分の部屋に閉じこもってしまって、もう受験したくない!とまで言い出すほどです。
そういう子もたくさん集団塾で見てきましたが、そうならないためにも自分のテストの感触の精度を上げておくことは重要です。精度がいい子は、その入試が終わった直後から切り替えが出来るようになります。あるいは引きずっても当日まで。
少しまだ早い話ではありますが、指導側はそこまで見通しを立てて見ています。
各問題の出来る・出来ないだけでなく、全体の戦略を立てる意識、そしてそれを自分で反省する意識を今のうちから少しずつ持ってみてください。
こちらもよろしくお願いします。