ヒパヒパの学習日記

自由が丘の算数塾、あるこ塾の代表がこども学習について色々と書いています。

算数のセンスの磨き方

皆さんこんにちは、

算数の伝道師ヒパヒパこと、あるこ塾代表の中村です。

(ちゃんと言うてみたけど長い…笑)

 

 

今日は、結構な雪ですね 。

明日の朝まで電車に響きそうで、心配ですね。

今日は某新聞の塾取材もあり、掲載されたらまたお知らせしますね。

 

 

 

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私は一度もありませんでしたが、

新年会もさすがに落ち着いてきたかなと感じる今日この頃ですが、

新年度を考えるお父様・お母様はどうお過ごしでしょうか。

 

 

年明けからこの時期にかけて、

どこの大手塾でも新年度説明会のようなものがあったと思います。

 

そしてほぼみんな口をそろえて、

「5年生になるとぐっとレベルアップして量も増えて、大変です」

「6年生は前半で総仕上げ、後半から実戦的な特訓が始まります」

と言います。

 

それは事実ですが、大手塾の方も真面目半分、冗談半分でおどかして

「はぁ~うちの子は大丈夫かしら~」

「なんとかしてついて行かせないと~」と思わせるわけです。

 

ここまではまだまあいいでしょう。

しかし、ここからが問題です。

 

 

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どうやったらスムーズについていけるのか、

どうやったらつまづいても挽回できるのか、

どうやったらクラスメイトに差をつけて上位クラスに上がれるのか、

ということを真剣に考えているところがどれだけあるでしょうか。

そして、それに答えられる講師がどれだけいるでしょうか。

 

 

「なぜこのカリキュラムなのですか?」

「なぜこの単元が先なのですか?」

という問いはさらに講師泣かせです。

 

単元の順序も含めて、なぜこのカリキュラムなのか

ということを考えている講師なんて

よほど算数好きで毎日算数の問題を作っているような講師でない限り

教科長・副教科長や教室長クラスの人以外にはほとんどいませんし、

9割以上の講師は与えられたカリキュラムをこなしているだけです。

 

まあそれは仕方ないとしても、

なぜこのカリキュラムなのか、

この単元を踏まえてどういう入試問題が解けるようになるのか、

この入試問題が解けるためにはどの単元の理解を深めていけばよいか、

という視点を深める努力は絶対に必要です(と私は思います)。

 

 

ただ、こどもの立場に立って考えてみたときに、

消化不良の単元や苦手な単元を作ること自体は

ある程度は避けられません。

人間ですから、得意不得意はあって当然です。

 

 

私が小学生のとき、

「数の性質」と「図形」はかなり得意でしたが、

「速さ(旅人算)」は普通でした。

嫌いじゃないし点数は一応取れるけれど、

ちまちました動きの線分図を書くのがどうも好きではないし

ん~どうしたものかなという感じでした。

 

 

だから「速さ」はそれほど好きじゃなかったのですが、

なんと、

速さの問題を図形に変形して解く方法(ダイヤグラム)があります。

この方法を教わってからは比との関係もイメージしやすくなって、

「速さ」も結構好きで得意、最終的には

「場合の数」以外は何でも来いの状態に仕上げることができました。

 ※「場合の数」はパターンが膨大で最後までなかなか自信が持てない単元です。

 

つまり少し苦手な単元でも、

1歩2歩進んだ解法や見方を知ることで、

逆に得意にすることができたりします。

算数以外の科目ではなかなかこんなことはないと思います。

そして、

ここらへんの各単元の配置感覚やレベル関係を知っていないと、

算数の本質的なアドバイスはできないと思います。

 

 

5年生でつまづく原因はいくつかありますが、

圧倒的に多いのは「割合」です。

これをどこまで感覚に落とし込んで吸収出来ているか。

これが最も大事なところです。

それをサポートするものとして、

計算の経験・蓄積による数のセンスと図形のセンスがあります。

 

センス、センスと言うと

「うちの子はセンスが無いので・・・」

「うちの子はひらめきがないので・・・」

と口にするお母さんが時々いらっしゃいます。

 

 

え、センスって何ですか?ひらめきって何ですか?

なんでセンスやひらめきが無いなんて断言できるんですか?

それが断言できるほど、お母さんは算数について詳しいのですか?

・・・

と面と向かっては言いませんが、心の中では思います。

 

 

センスを磨く一番の方法は何か。

答は、「良質なインプット」です。

 

これです。

これがないと始まりません。

 

 

何も習わなくても等差数列の和の計算方法を自分で思いつく

ガウスのような天才でない限り、

まずは良い先生に習うことが大切です。

 

もちろんそれがすべてでもありません。

 

 

だってそうじゃないですか?

最高のスポーツ選手には最高のコーチが必要です。

最高のピアニストには、最高の先生が必要です。

「私が教えることはない」と先生に言わせるような天才も中にはいるでしょう。

しかしそれは、

10年、20年に1人いるかどうかというレベルの天才の話です。

 

 

かく言う私も、天才などでは決してありません。

小さいころに学ぶ楽しさと感動を知り、

良質なインプットのある恵まれた環境を与えられて育っただけです。

別に大したことはないと思っています。

ただ、まだまだ自分の頭を育てたいとは思っています。

頭の鍛え方はそれなりに知っているので、

あとは良質なインプットを自分で見つけて、整えるのが重要です。

 

 

大人はそれができますが、

子どもはそれができません。

社会を知らないし知識もそんなにないので、

良い先生と悪い先生の違いがわからないのです。

 

 

「子どもはみな天才」という言葉がありますね。

それはある解釈によっては真実だと思います。

子どもはみな誰でも学ぶ素質を持っているし、賢くなれます。

 

でも、

学ぶことの楽しさや感動に触れていますか?

子どもは好きなこと楽しいことならいくらでも頑張ります。

頑張ると言うよりも、好きだからいくらでもできます。

もっと知りたい、学びたい、賢くなりたいと思うはずです。

 

 

最高の先生が必要だ、と言いましたが

それはまずお父さんお母さんであるはずです。

子どもが毎日顔を合わせて会話をし、

話し方やボキャブラリーを一番教わったのは、

親からですよね。

 

もし仮に「センスが無い」と断言できるなら、

まず「お母さんは何のセンスならあるのですか?」

と問いたい。

 

それくらい、「センスが無い」という言葉は

簡単には口にできない、してはいけない言葉だと思っています。

算数のセンスがたりない、あるいは磨きたりないなら

いくらでも言えるでしょう。

それなら磨いたら良いのです。

 

 

磨くためには、良質なインプットです。

あるこ塾 (東京 自由が丘 算数・数学)

 

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