ヒパヒパの学習日記

自由が丘の算数塾、あるこ塾の代表がこども学習について色々と書いています。

「なぜ分からないのか」と怒る前に

皆さん、こんにちは。

 

ヒパヒパあるこ中村です。

(こ、これや!この自己紹介めっちゃ楽!

ちょっと変ですが、しばらくこれで行ってみます。)

 

 

突然ですが、問題です。

お家でお父さんお母さんが子どもの勉強を見ていて、

怒ってしまう時のセリフ第1位は何でしょう?

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

 

正解は、

「なんでこんなのもわからないの!?」

 

 

 

ズバリこれですね。

心当たりのあるお母さんも多いと思います。

特にご自分が子どものころ優秀だったお父さんお母さんほど、

口にしてしまう傾向があるようですね。

 

 

ちなみに私は生徒に一度も言ったことがありません。

怒るんじゃなくて、

わざと挑発して言うことなら時々ありますが笑

 

「あれぇ~さっき自分で天才やて言うてなかった?

 天才やのに、これ、できへんの?」

という感じで。

 

 

 

 

いや、そもそも怒れないはずです。

宿題や授業をさぼったり、

やったことをおぼえていないことならまだしも、

聞いても理解できないこと自体は怒れないはずです。

 

 

何度説明しても間違えたり身になっていかないと、

イライラしてくるのもわかります。

でもそれはこちらの勝手な都合です。

 

そこで怒っても仕方ないですし、

本当にそうなのだとしたら、それはキャパオーバー。

その子が学ぶには早すぎるか、

その前の前提となる何かがまだ足りていないはずです。

  

勉強(学習)と躾は別ですから、

「いいからとにかくおぼえろ!」と言っていいのは

かけ算九九くらいまで。

 

 

例えば、

熱を出したり病気をしている子どもに向かって

「なんで病気になったのよ!」なんて怒りませんよね。

原因を見つけてなんとかして治療しよう。

治したいなら、それが先に来るはずです。

  

 

怒ってもよいことがあるとすれば、

何度も同じミスを繰り返すことではなく、

(どんなミスなのかが重要な問題なのですが)

その間違いを何とかしようと自分で改善策を考えていないこと、

あるいはその改善策を守れていないことです。

 

その結果成績が悪いのであれば、

それも含めて怒られても仕方ないのかも知れませんが

やはり大事なのは中身です。

 

 

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そもそも子供たちがどれだけ難しいことをやっているか、

ちゃんと知っていますか?

内容を理解してますか?

 

授業見学をしているお母さんたちはもうご存知ですが、

塾では5年生の夏休みくらいから

ビックリするくらい難しいことやっていますよ。

※大手塾の4年生後半で学ぶ内容の一部はすでに

公立小学校の6年生までの算数の範囲を超えています。

 

 

夏休み前までの授業はふんふん言うて授業を聞いていたお母さん達も、

段々うなずく頻度が減って固まることも増え、

ノートを取るのに必死で余裕もなくなってきています。。。

 

子どもたちも

3年生はまだキャッキャしながら授業を受けてくれていますが、

5年生はまじめな子たちでもついてくるのに結構必死です。

 

ちょっと余裕を持って楽しめるくらいの方がもちろんいいのですが、

6年生になって苦労しなくてもいいように

ここはクリアしておかないと、というポイントが

色々詰まっているので、

教える側としてもヒートアップしてきます。

 

 

中学受験をするかしないか、

これはもちろん各々の価値観や人生プラン次第なので

どちらでもいいと思うのですが、

自分でやる(=受験する)と決めた以上は

それに向かって努力を惜しまない姿勢が大事なのであって、

それを小学生のうちに身に着けられるならば

大いに価値があることではないでしょうか。

 

 

とは言え、周りのペースと切り離して考えても

この子はやれるだけのことはやっているなんて

言えるような子は実際少ないわけで、

それを冷静に客観的に評価できる親も少ないのが実情で、

だから成績や偏差値に頼ってしまうんですよね。

もちろん結果も出していかないといけませんが。

 

ある程度頑張ってみてうまくいかないと

段々面白くなくなってくるのが当然ですし、

誘惑は今時いくらでもありますから、

目的意識が強くて根性がすわった子じゃないと

すぐよそ見したり逃げたくなります。

 

 

だから中学受験は

早いうちにペースをつかむのが大事なんですね。

 

そして私たちにできるのは、

子どもたちが「算数って面白い!」と思える授業を提供し、

出来るだけスムーズにレベルアップしていける階段を

何種類か用意してあげることですね。

 

階段を上るのは、あくまで子どもたち自身です。