実力テスト(S.O.)=練習テスト
復習テスト(マンスリー)と実力テスト(S.O.)を連日で控えているので、やきもきしているお父様お母様も多いかと思います。
春期講習もアップアップで平常の復習も不安なのに、実力テストなんてどうしたらいいの!?
これは毎年どのご家庭にも言いますが、
「夏までの実力テスト(特に志望校判定S.O.)は、そんなに気にしないでください」。
もちろんいいに越したことはありませんが、良くてもあまり当てにならない、というのが正直なところです。
気にするのならば、偏差値よりも中身です。
と言うのも、今はまだ5年生で一通りやってきたことを振り返って、応用も混ぜて少しずつつ固めていっている状況です。各単元の実力がまだまだ固まっていないので、今受ける実力テストは、「これまでの内容をどこまで吸収できているか」を、(各学校には即応していない)一般的な形式のテストでざっくり測っているに過ぎません。
しかもこの時期、子供達はテストを受けるのがまだまだ下手っぴです。
慣れている形式のマンスリーでさえ、疑いなく前から解いていき、後半の空欄が気になって前半の見直しができない、という子がまだまだ多数います。
ましてや実力テストならば、慣れていない難易度とボリュームに面食らってしまいます。
A問題・B問題のタイプ別成績や各志望校の判定を見て、「やっぱりうちの子はこの学校が向いているor向いていないのかしら」なんて考えるのもまだちょっと早いです。
そういうことを考えられるのは、ある程度ちゃんと時間配分やペースを意識して戦略的に受けられている、という前提があってのことです(何も言われなくても5年のうちから自分で意識してやれている子もいますが、まだひと握りです。)
じゃあ今実力テストを受けることにはあまり意味がないのか。
そうではありません。これから徐々にそれを意識してやっていくのです。
そのための練習テストだと思ってください。
算数で言えば、最初の計算問題をミスしない、短文の問題からしっかり選別して解く。
見たことのない大問は設定を注意深く読めば(1)は難しくない。(2)も泥臭くいけば答えは出るかな、(3)は一気にややこしくなるから置いておこう、などなど。
その上で、これまでやった単元をそれぞれ見て、間違えたポイントが基本的な考え方なのか、条件整理なのか、あるいは計算ミスなのか、一つ一つ丁寧に見ていく必要があります。その作業の方が、判定よりもはるかに大切です。
以上のことをテストよりも先にお子様に知らせておくのは有効だと思います。 講師もそれらしいことは言うはずですが、なかなか余裕もありません。
まずは復習テスト(マンスリー)で結果が出るようにしっかり取り組んでください。
理科は「太陽(1)(2)」と「水溶液と中和」が特に大切ですね。