「算数の力は計算問題で大体わかってしまう」&夏のイベント告知
皆さん、こんにちは。
算数の伝道師ヒパヒパです。
自由が丘で「あるこ塾」という算数塾を運営しています。
初年度の集団授業がスタートしてもう少しで半年。
ようやく折り返し地点が見えてきました。
しかし暑いですね!
夏真っ盛り!ではないはずですが猛暑日が続きます。
今年の関東の梅雨既刊は1か月を切ってしまい、
なんだか水不足の予感。。。
さて、今日はいつもより少々マニアックなお話です。
ズバリ、
「算数の力は計算問題で大体わかってしまう」です。
多くの大手の塾では、
4~6年の年度初期に「計算の工夫」という単元はあるものの、
計算問題の解き方をあまり真剣に教えません。
その理由は2つ。
①ギリギリパンパンのカリキュラムを組んでいるので、
計算問題に時間をかけていられない。
②計算問題の重要ポイントや細かいことを教えるためには、
実はかなりの算数力が要求され、講師全員にそれを要求できない。
どういうことかと言いますと、
計算問題には
「教える側(塾・講師)はあまり時間を割けないが、
教わる側(子ども達)には死活問題になる」という特徴があります。
簡単に言えば
「計算力は自分で何とかしろ」というのが多くの現状です。
これは仕方ないようでも、放っておけない問題です。
なぜなら、計算力は当然問題を解くスピードに直結しますし、
それだけでなく問題を理解する力にも深く関係してきます。
言葉だけではピンとこないと思いますので、
例を挙げてみます。
たとえば、
「所持金の55%使って本を買うと、324円残りました。
はじめの所持金はいくらでしたか」という問題を考えてみます。
(多くの大手塾5年では既習範囲ですね)
計算問題ちゃうやん!と突っ込んだあなたはある意味鋭い。
ですがとりあえずこのまま進めます。
この問題、一般の参考書的では以下のように解説してあります。
55%=0.55なので、残る割合は1-0.55=0.45
324÷0.45=72 よって答えは「720円」
もちろんこれでも合っていますが、
でも算数が苦手な子の多くは
324÷0.45をちまちま筆算で割ったりして…
挙句の果てに計算ミスをしたり小数点がずれたりします。
でも、
割合がちゃんとわかっている子は324÷9×20=720円でおしまいです。
問題を読みながら一瞬で計算できてしまいます。
理由は100-55=45で、45%=100分の45=20分の9だからです。
ここで100-55=55としてしまう子が6年生でもたまにいたりするのですが
それは3年生レベルのミスなので割愛します。
45%を「20分の9」に瞬時に直せるかどうかは
別に特別な能力は全く必要なく、ただ慣れの問題です。
本質的には45÷5=9の約分をしているのと同じなので、
計算の中身自体は九九レベルです。
上の問題は割合の問題ですが、
これは「324÷0.45=?」のような単体の計算問題としても
いくらでも出てきます。
だから、テストでもこのような計算問題の解き方を見れば
何となく他の単元でのミスも想像がついてきます。
比と割合の計算の勘どころがわかっているかいないかが
5年生以降の多くの単元での計算に関わってきますし、
できる・できないの差が一気にふくらんでくるのも
5年生のこの時期です。
夏休みは夏期講習で長時間の講義が続いたりしますが、
終わってみればあっという間です。
私自身も5、6年の夏休みは
ひたすら自習と質問をたくさんした記憶しかありません。
その「あっという間」をどれだけ有意義な時間にできるかは
心がけ次第ですね。
最後に、あるこ塾2018年度の夏のイベント講座のお知らせです。
講座数は少なく、内部生には先に公開したため
各講座残席が少なくなってきていますが、
興味がある方はぜひお申込みください。
あるこ塾2018夏イベント
https://www.arcosuken.com/2018
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